地域の課題を多機関のネットワークで解決
食品ロスに象徴される豊かさの弊害、情報や機会の不均衡、地域のコミュニティ力の欠如など、私たちのくらしはたくさんの課題を抱えています。
子ども支援・生活困窮者支援・空き家活用・食品ロスといった身近な地域の課題を、「食」を通じて、神奈川県内のさまざまな立場の人や機関が連携することで、それらの弊害を減らそうとするネットワークが「K-Model」。NPO法人セカンドリーグ神奈川では、神奈川県と協働し「『食』と『地域』をつなぎ神奈川から貧困をなくすためのK-Model構築事業」に取り組んでいます。
だれでも参加できる取り組みからスタート。「もったいない」や「役に立ちたい」と思う気持ち、そんな思いをつないでいきます。
※かながわボランタリー活動推進基金21協働事業負担金対象事業(2017~2021年度)
K-Modelの取り組み:ビーバーリンク
食品ロス削減
食べられるのに市場からはずれた食品と、食品を必要とする団体をコーディネートします。フードバンク活動の支援やフードドライブの実施、食品を安全に管理運用するための、子ども食堂に関するマニュアルなど、「食」を通じた活動を実践。食品ロス削減に取り組みます。
特に、食品の種類も常温品の他、青果や冷蔵品、冷凍品も取り扱うことで、これまで利用されずに廃棄されていた食品を活用することが出来ています。
具体的な事業
- 食品ロス削減啓発活動
- フードバンク支援事業
- フードドライブの実施
- 子ども食堂運営支援
- 防災備蓄品活用のコーディネート
空き家活用
空き家を地域の資源として空き家に付加価値をつけて、人が集う場所づくりをめざします。食品を介し、空き家を活用したい方、空き家を持っている方を繋ぎます。
神奈川県の県営団地の空き室をコミュニティの活動で活用するためのコーディネートも実施しています。
具体的な事業
- 空き家・空き店舗に関する相談(起業相談)
- 学習会開催
- 事例紹介 民家を活用「みんなの居場所びすた~り」2019年3月~2022年4月
- 事例紹介 県営団地を活用「フードバンク浜っ子南}2023年10月
子ども・若者支援
子どもを取り巻く課題を食や居場所を通じて支援します。子育て支援の実績を活かし、特にお母さんがほっとできる企画の実施。乳児から若者まで課題に寄添い、さまざまなかたちで地域で見守るあたたかいまなざしをつくります。また若者が自己肯定感を持ち、自分らしく生きることや、人とのつながりが持てる居場所づくりや活動の場、就労など関係団体と協力して取り組んでいます。
具体的な事業
- 子ども食堂立上げ支援
- シングルマザー応援企画などの運営支援(他団体との連携)
- 若者カフェ運営支援(他団体との連携)
- 若者就労相談、パソコン貸与支援(他団体との連携)
- 若者ギター教室、子育てママのヨガ教室(他団体との連携)
生活支援
心の貧困、関係性の貧困の改善を含めて、住みやすい神奈川をつくるために、フードバンクによる支援、他団体と連携して就業相談や居場所づくりなどを実施。必要に応じて、関係する支援団体に繋ぎに間接的な支援をします。
具体的な事業
- フードバンク団体支援事業
- フードドライブの実施
- 他団体との連携
かながわ生活困窮者自立支援ネットワーク
公益財団法人神奈川ゆめ社会福祉財団
防災備蓄品
災害時への対応として各所で防災品の備蓄が行われている中で、賞味期限前にご相談頂き、有効に活用するためのコーディネートを実施しています。
具体的な事業
- 全国各地での備蓄品活用
- 大量備蓄品の入れ替えでの相談
- 活用先へ利用状況のアンケート実施1i>
SDGs
当法人の取組みでは、持続可能な社会を目指すSDGs推進として、企業の課題や掲げる目標達成のための連携や相談に応じた企画などをアドバイス。かながわSDGsパートナー(※1)としての登録、教育現場でのSDGs探求学習(※2)での講座の対応、個々の企業の目標に沿った支援やコーディネートを実施しています。
※1:SDGsの推進に資する事業を展開している企業・団体等を県が募集・登録・発信するとともに、県と企業・団体等が連携してSDGsの普及促進活動に取り組む。
※2:探究学習とは、生徒自身が自分で問題を設定し、その問題を解決するために情報を収集・分析し、意見を交換したり協働したりしながら進める学習活動のこと。
具体的な事業
- かながわSDGsパートナー登録団体との連携、協働の取組み
- 総合的な学習(探求学習)での現地体験・座学、課外学習(小・中・高校)
- SDGs課題の出張講座(大学・市民)